個別専科

個別指導塾「個別専科」の塾長による勉強や受験への一言

英検は受けた方がよいのか?

>対象:中学生

 

 

「英検を受けた方がよいですか?」

とよく聞かれます。

 

①一部の高校を受験する際に、3級以上で入試点に加点されたり、推薦基準を満たしたりしますが、入試全体からすれば、あまり重視されません。

高校受験・高専受験や進学に「効く」英検!入試優遇・単位認定制度|英検|公益財団法人 日本英語検定協会

※国際系の高校のコースを目指す人には、英検は常に目指すべき良いペースメーカーとなります。

 

②公立入試では、教科書にある単語・連語しか出題されません。また一部の文法も英検しか出ないものもあります。つまり、入試と英検とで、覚えるべき単語・連語・文法が異なります。入試へ向けての勉強だけで手いっぱいで余力がない人に、英検の負担まで押し付けられません。

※私立高校専願の人は、英検3級の勉強が入試勉強も兼ねるので役立ちます。

 

③3級以上でないと入試で有利にならないので、そのために遅くても中3の10月に3級に合格をする必要があります。つまり、中3の夏くらいには、中3の学習内容を全て終わらせる必要があります。このために、学校成績で「4」以上を取れる程度の学力が必要となります。

 

※しかし、裏技があります。英検3級は、40点(65点中)ほどで合格しますが、その内、リスニングの配点が30点もあります。リスニングは練習すれば誰でも比較的簡単にできるようになるので、リスニング学習に特化して、リスニングで得点を稼げれば、その他の問題(四択)で3割弱の得点でも合格できます。だから、単語や文法をほとんど知らない小学生でも、中3終了レベルの3級に、無理やり合格させることも可能です。

 

④四択のマーク式での解答で、実際の入試や模試のような記述式の問題ではありません。配点の高い英作文や、英文和訳の問題がありません。

 

 

などなどの理由で、みなさんに必要というわけではないので、これまでは、あまり積極的に英検をおすすめしていませんでした。要る人には要る、程度のスタンスでした。

だから、冒頭の問いには、「場合による」という、大変あいまいな返事をしていました。

 

 

ところが・・・今年から英検が大きく変わるそうです!

 

3級にライティング(英作文)が入ります。

 

これによって、勉強方法が大きく変わります。

単語を書けるように練習して、文法(中3終了レベル)を身に着けなければなりません。

 

つまり、これまでのように、ごまかしの対策が効きません

 

さらに、4級と5級に、スピーキングテストが導入されます。

※任意参加だそうですが。

 

 

2020年度の大学入試から、センター試験が廃止され、記述やスピーキングも導入されるかもしれないとのこと。英検もそれに合わせて変わらざるを得ないのでしょう。

 

だから、英検は、今後さらに注目されるかもしれません。

個別専科でも、英検をもっと積極的に参加をするように方針を変更します!

 

実は、英検受験者には、補助金が出ます。

http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000082/82650/eiken.hojyo.pdf

個別専科から申し込んでも、学校から申し込んでも、料金は同じです!

みなさんのご参加をお待ちしております!

 

 

 

教え上手は褒め上手

>対象: 小学・中学生

 

 

約15年前に、小学4年生のAさんは、個別専科へ来る前に習字に通っていました。

ある日、その彼女が個別専科へ来た時に、的を得たコメントをズバッと言い放ちました・・・

 

「習字の先生が、上手っ上手!ってなぁ、

やたらほめすぎるし!!

別にわたし上手じゃないし。ほめれば喜んで書くと思ってるし。」

 

 

この子には、お世辞は通用しません。

大人の魂胆が見透かされています。

簡単に褒めると、かえって傷つけることになります。

 

どんな分野でも、実力者は自分を客観視できます。

きっとAさんは、自分の習字の出来を自分で判断できる程、レベルが高いのでしょう。

だから、納得のいかない出来の時に褒められると、それを敏感に察知してしまうのかもしれません。

 

「とにかく子どもは褒めれば伸びる」、と甘く考えている先生(塾だけでなく、習い事全般の先生)が多いような気がします。とても雑に、「ただ褒めていればいい」、なんて事を口にする先生(お年寄りの方に多いですが・・・)に、今までたくさん出会ってきました。

 

確かに、習いたての初心者には、「ただ褒めればいい」が通用するのでしょう。

でも、実力が上がるにつれて、次の段階に上がるので、毎回同じできる事を褒め続けるわけにもいきません。したがって、褒める頻度が上達により徐々に減っていきます。

 

褒める頻度・・・  初級者>中級者>上級者

 

高校3年生に、小学生の問題を解けたときに「すごい」と言っても、むかつかせるだけです。

 

最近では、「私は褒められて伸びるタイプだから」、と自分から言ってくる生徒もいます。また、「うちの子は褒めて伸びるタイプだから、たくさん褒めてください。」と保護者の方からもよく言われます。

 

教え上手は褒め上手、といいますが、本当にその通りだと思います。

 

褒めるって難しいのだなぁと、思ったときに、ふと冒頭の小学4年生のAさんの言葉を思い出します。その時に、教えられたことはことは、今でも活きています。

子どもに「子どもだまし」は通用しない!