定期テストに右往左往・・・
>対象:中学生 公立中学に通う方へ!
公立中学校で「年間行事予定表」が配られる時期となりました。
1年間すべての予定を伝えてくれる懇切丁寧な中学校もあれば、
とりあえず2カ月先だけ・・・なんてところもあり、
その対応だけで何となく「学校力」の差を感じてしまう毎年この頃です。
さて、塾にとっては、年間行事の中でも最も気がかりなのは・・・
「定期テスト」がいつ行われるのか!?です。
個別専科に通う生徒の約80%は、学校の成績向上を目的にしています。
(残り20%は受験対策に専念しているので、学校勉強はスルーです。)
だから、定期テストの時期に合わせて、
進度を決め、
過去問を分析し、
対策のプリントを作成し、
学校の授業で配られたプリントを回収し、
テスト範囲を生徒に聞き出し、
どの先生がテストを作るのかを生徒に聞き出し、
予想問題や過去問を解かせ、
テスト結果の反省会をし、
・・・などなど
個別専科の講師たちは、ほぼ1年中、学校の定期テストに振り回されています。
これに合わせるのがこちら(塾)の商売なので、別にかまわないのですが、問題なのはそこではなく、
「定期テストの回数」です。
1年間に4回の中学と5回の中学とがあることに?です。
・桂中学4回/年
・松尾中学5回/年
・桂川中学4回/年
個別専科の近隣の中学では、1年間に定期テストが行われる回数が違います。
年度によって、4回だったり5回だったり変わる中学もあります。
京都の公立高校は、入試での内申点の評価の割合が約半分です。
私立高校でも成績の結果は大きく影響します。
だから、定期テストが4回か5回かは、成績アップのチャンスに差があることから、生徒の進路にとっても大きな問題です。
ある運動部の中学3年生の男子Aくんは、定期テストの1週間前でも部活の練習があり、直前の日曜日に試合がありました。
試合で体力を出し切った後に家に帰ると、ヘトヘトで集中力ゼロ状態で塾へ来ましたが、テスト本番では本来の力を発揮できませんでした。
Aくんの学校は、1年に4回です。
だから1回の失敗が成績に大きく影響します。(そもそもテスト1週間前に部活によって休みの有無があることに?ですが・・・)
当然、5回あれば、挽回するチャンスもより大きくなります。
「住む場所がもう少し離れて隣の〇〇中学だったら良かったなぁ・・・」とぼやくAくんに、返す言葉が見つかりません・・・
ある中学の1年生の女子がいました。
彼女の学校も、1年に4回です。
中1の最初の定期テストと言えば、少々甘めのテストであることが多く、平均80点以上なんて科目もあります。
実際に彼女の隣の〇〇中学では、まだ学校に慣れなれていない中学1年生には、例年通りのご祝儀テストでした。
初めての定期テストが6月にありました。(隣の〇〇中学は5月なので、その期間の差だけ、彼女の学校よりもテスト範囲がせまく、試験対策は容易になります。)
彼女は暗記が苦手で、いきなり最初のテストで広いテスト範囲に大苦戦でした。しかも学年平均点が60点弱の難しいテストでした。
正直なところ、「隣の中学なら、範囲的にも難易度的にも、きっともっと点が取れたのに・・・」と思いましたが、もちろん本人にどうすることもできない事を言えません・・・。ほんの数百メートルだけ住所が違うと(通う中学が異なるので)通知表も違う、というのが残念な実情です。
※単に「回数の違い」だけでなく、「各中学校での定期テストの難易度による通知表の違い」についての考察は、また後日に。
確かに、4回の方が、テストにかける時間や手間は減りますね。その時間を他の有意義なことに使えるなら、作る側の先生も解く側の生徒にもメリットはあります。
それに、成績は定期テストの結果だけではなく他の要素も含めてつけます。
でも、単に4回とか5回とかで、どっちが良いとか悪いとかではなくて、回数が異なることで中学校間での評価の仕方に差が出ることに、生徒も保護者も不公平を感じています。
学校の成績を高校入試に大きな影響を持たせるならば、
そして、学校の先生も、生徒も、保護者も、みんなの不満が最も少なくするために、
生徒の成績評価のルールを明確にして統一していただきたい!
と、長年に渡るみんなの不満がようやく届いたのか、学校行事日程の統一化とか、3学期制に統一とか、最近になってようやくそんな話も耳にするようになりました!
京都の小中、2学期制終了 18年度から3学期制 : 京都新聞
早期実現に期待したいです!